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子どもの自死
2017年5月27日
仙台で子どもの自死が相次いでいる。
どんな辛い思いを抱いていたのか想像すると胸が潰されそうになる。
5年ほど前、成績優秀でクラブの部長として活躍していた高校生の突然の自死がニュースになった。
同じ年頃の子どもを持つ親としても何故なのか?
どうしても解らず、師匠の上甲晃先生に質問したことがある。
上甲先生は、
当人にしかわからない事なので無責任な事は言えないが、と
前置きし慎重に言葉を選びながら…
「人は希望が見えなくなると生きる力が無くなってしまう」と仰った。
ちょうどその少し前、
私自身も気分が落ち込み精神科医のカウンセリングを受けていて
「人は自分の存在価値(必要とされていること)が見出せなくなると
鬱になり最後は死を選ぶ」と医師に言われた。
現在、私の寺子屋やロボット教室で子ども達に伝えるメッセージの1つ
「必要とされている実感と希望」はこの2人の言葉が影響している。
偉人伝や論語を通して伝えるのは、
どんな状況でも生きる道は必ずあるんだよ。
世界は広い、色々な生き方があるんだよ。
あなたは大切な人。絶対に死んではダメだよ。
私の力では学校を変える事は出来ない。
悲しみの中にいる子どもを探し出して抱きしめる事も出来ない。
社会の複雑に絡み合っている問題を解決する事も出来ない。
それらが解決する時を待ってる訳にいかない。
せめて私の出来る事は関わっている子ども達にこのメッセージを伝え続けること。
「いつでも成田さんの家に泊まりにおいで!」と声をかけると嬉しそうにする子ども達。
一人でも多くの子どもの辛い時の避難場所になりたい。